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卒业生の声

*肩书はインタビュー当时のものです。

*肩书はインタビュー当时のものです。

志賀 アリカ 
小布施町立図書館 まちとしょテラソ 館長
2016年6月 教養学部卒業(メジャー:社会学、マイナー:日本研究)

滨颁鲍で学んだ「言叶を尽くす真挚さ」を、今も大切にしている

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「インフォメーション」が「インテリジェンス」になるようにするのが仕事

长野県小布施町にある町立図书馆「まちとしょテラソ」で馆长を务めています。この図书馆は「交流と创造を楽しむ、文化の拠点」という理念のもと、行政と町民が一体となって作り上げた公共施设です。「学びの场」「子育ての场」「交流の场」「情报発信の场」という4つの柱を掲げ、ただ本を読むだけの场所でなく、みんなの居场所であることを大切にしています。実际に利用者の方から「他の図书馆で子どもが騒いでしまった时は怒られたが、ここではスタッフの方が一绪に子どもをあやしてくれてありがたかった」といった声をいただけた时は、とてもうれしい気持ちになりました。


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小布施町立図書館 まちとしょテラソ 外観

私はコンサルタントからキャリアチェンジし、27歳でこの図书馆の馆长に就任しました。本好き以外の方にも気軽に来ていただきたいという思いがあり、さまざまなことにチャレンジしてきました。そのひとつに「物语祭」という、食べて、饮んで、読んで、楽しめる2000人规模のお祭りの开催があります。そこでは毎年テーマに沿って図书馆ならびに利用者から选书された本が、青空のもとあらゆるところに饰られ、さまざまな催しを楽しみながら必ず本との出会いがあるような设计になっています。他にも、当馆は「人」が最新で最良の情报と认识しているので、さまざまな人との対话の场をデザインしており、世界の台所探検家の体験谈を闻きながら世界中の珍味を味わったり、目の见えない方と一绪に美术鑑赏に出かけたりと、出会いを大事にしています。単発なイベントではなく、长期的なプログラムになっている部活动も利用者の声掛けで复数発足し、図书馆の场や情报を活用した取り组みも盛んになってきています。まさに、みんなのコモンズです。「本はあまり読まなかったけど、図书馆ってこんなこともできるんだ!と思うようになりました」という声も闻こえてくるようになり、大きなやりがいを感じています。

日常的には、利用者の方々が选书する「翱厂贬滨(推し)棚」や、异なるジャンルでも意味的につながりのある本を揃えた「叠鲍狈惭驰础碍鲍(文脉)棚」といったユニークな企画棚を用意しています。図书馆は「世界をどう见せるか」という「编集」を行う场所だと私は思っているのですが、その根底には「インフォメーション」ではなく「インテリジェンス」を提供したいという考えがあります。一般的に図书馆では「请求记号」と呼ばれるジャンルごとに本が并べられています。しかし、「この本とこの本がどのようにつながっているのか」「この本とこの本を読んだ时にどんな世界が见えてくるのか」といった组み合わせを意识しながら配架することで、利用者の方が多角的に知识を得て、それぞれの世界観を确立するのに寄与できるのではないかと思っています。こうした考え方は、滨颁鲍のリベラルアーツ教育に通じるものであり、多様な学问分野に触れ、つながりを意识しながら学んだ大学时代の経験が今の仕事に活きていると感じます。


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写真左:仕事中の志贺さん 写真右:図书馆企画(絵本「どうぞのいす」になぞらえた市民の物々交换所)

学业、インターンシップ、新団体创设......多忙だった滨颁鲍时代

滨颁鲍を志望したのは、グローバルでありながら少人数で学业に専念できる环境に惹かれたからです。実际に、入学してからも授业や课题で忙しい日々を过ごしました。こうした环境のおかげで、集中して勉强する习惯や、高校までの学び方とは异なる、自ら「问い」をもって学习する姿势が身に付いたように思います。

3年次からは社会学メジャー、日本研究マイナーを选択。他方、卒业研究では心理学を専门とする先生に指导を仰ぎ、リーダーシップに関する论文を执笔しました。イレギュラーな形でしたが、快く受け入れてくださった先生に感谢するばかりです。リーダーシップに兴味をもったのは中高时代の経験が影响しています。国际协力に関する狈笔翱活动に取り组む中で「社会课题は世の中に溢れているのに、なぜ自分ごととして考えられる人が少ないのだろう」「どうすれば世の中を良くしていく人たちを増やせるのだろう」という疑问をもち、本格的に研究したいと思ったのです。

リーダーシップや组织开発に関する活动は、正课外でも精力的に行っていました。2年次以降、公司の组织开発やエグゼクティブ育成をサポートする団体のインターンシップに従事。4年次にはキャリア教育系の団体を创设しました。卒业前に法人化を进めていたのですが、自分のスキルや能力が头打ちになるのではないかという不安もあり、コンサルティング会社に就职しました。

コンサルタントとして新规事业开発や组织开発の仕事に関わる中、短期间でビジネスに関する基础体力のようなものが锻えられました。やりがいがあって楽しかったのですが、「成长」や「変化」を追求し続ける世界にだんだんと违和感を覚え始めてしまって......。ちょうどコロナ祸で、さまざまなものが余仪なく停止した中、人には「成长」以上に「居场所」や「无目的性」がもっとあるべきなのではと思い、4年で退职しました。そんな时に小布施町の図书馆长募集の情报を目にし、図书馆のコンセプトと自分の思いがリンクして、「これは面白そうだ」と直感したのです。小布施という场所も、まちづくりの観点で注目されていて何度か访れたことのある街だったので魅力を感じました。こうした縁で図书馆长に採用していただき、现在に至ります。


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写真左:社会创発イノベーターの合宿にて 写真中央:学生団体代表の顷 写真右:卒论完成

滨颁鲍で学んだ「言叶を尽くす真挚さ」を、今も大切にしている

滨颁鲍からは本当に大きな影响を受けていると、今でも折に触れて感じます。特に影响が大きかったと感じるのが「言叶を尽くす真挚さ」とでもいうのでしょうか。その重要性を、滨颁鲍の先生や仲间との対话の中で実感することができました。私が卒业した后の出来事ですが、コロナ祸の时の学生と大学とのやりとりはとても印象的でした。対面授业が実施できない中、学生が主体となって施设费や授业料の减额などを求める署名活动が行われたのですが、それに対する大学侧からの返答が素晴らしく、厂狈厂などでも话题になったのです。なぜ减额が难しいのか。费用がどのように使われているのか。财政的に全员を支援できない中で最も困っている人をサポートしている。不公平に思えるかもしれないが「不公平」について改めて考えてみてほしい。こういった内容が丁寧に语られていて深く考えさせられましたし、「対话」を大切にする滨颁鲍を象徴するようなやりとりだと感じました。今、自分がマネジメントを行う立场になって、言叶を尽くす大切さを改めて痛感しています。

滨颁鲍が大切にしている、物事を多角的かつ批判的に考えるクリティカル?シンキングも、ずっと自分の中に染み付いています。私は母から「惑えなくなったら、あなたの心は失われていると思いなさい」と言われながら育ってきました。不安に感じたり、「本当にこれで良いのか」と思えることを大切にしていて、それこそが见えないものを见る力につながるのだと実感しています。この考え方はクリティカル?シンキングに通じるものであり、「本当に?」と常に问い続ける力は滨颁鲍でさらに锻えられたと思います。惑っている人こそ、滨颁鲍に向いているのではないでしょうか。

高校生や若い世代に伝えたいのは、「今だからできることは何かを考えてほしい」ということです。私は今30歳ですが、18歳と30歳で、その时だからこそできることがあると思います。例えば、谁とでも利害関係なく交流できるのは学生时代の特権です。そこで出会った友人は、やがてそれぞれが别の世界に进んだ时に、自分の世界を広げてくれる存在になることでしょう。私が滨颁鲍で出会った友人も、ビジネス、福祉、アート、作家、芸人など多种多様な道を进んでいて、大きな刺激を受けています。

もちろん、一生悬命勉强することも、学生时代だからこそできる体験です。社会に出ると、勉强したいと思っても学生时代ほど満足にはできません。学生の本分は勉强、そしてそれは特権だということを忘れずに、今だからこその立场を利用して何ができるのかということを戦略的に考えてほしいと思います。


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写真左:図书馆馆内 写真右:仕事の様子

 

Profile

志賀 アリカ
小布施町立図書館 まちとしょテラソ 館長

2016年9月 教養学部卒業(メジャー:社会学、マイナー:日本研究)

中高时代、狈笔翱で国际协力に取り组む。滨颁鲍入学后は学业の傍ら、エグゼクティブ教育を提供する団体でインターンシップに従事。4年次にキャリア教育団体を创设(のちに法人化)。卒业后はコンサルティングファームに就职し、新规事业开発や人财?组织开発の案件を担当する。4年で退社し、2021年4月、小布施町立図书馆「まちとしょテラソ」の馆长に就任。

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